オススメの10冊⑦

今日はこの1冊がオススメです。

著者は堀場製作所の創業者である堀場雅夫さん。
創業されたのは1953年ということなので、日本の
ベンチャー企業の先駆者なのだ。

その堀場さんが数多くの企業家、経営者、文化人など
その道のプロフェッショナルとの出会いから見出した
特徴を8章100以上の項目にまとめている。

性格、能力、努力、習慣、発言、態度、「物の見方」、価値観


仕事のできるできないが、この8つのキーワードで分けられて
それぞれ具体例が示されているのだが、自分が「できる」方に
当てはまるものがあったり、身につまされる「できない」例に
当てはまっていることもある。

堀場さんの長年の経験と成功者の視点で、自信と改善点が
あぶりだされる。



だいたい「この仕事が好きだ」「この仕事がやりたい」というのは、
いろいろな経験をせずして簡単に決めつけられるものではない。
恋愛経験の未熟な若者が、たまたま知り合った異性にのめり
込むようなものである。
熱が冷めたときに、「あんな人にどうして・・・・・・」と自分が
不思議に思えるのに似ている。
つまり、若いころの「好き嫌い」というのは、きわめて
エモーショナル(感情的)なもので、本質的でない場合が多い。

だから好きな仕事にだけ情熱を傾ける人よりも、嫌々で始めた
仕事に途中から興味を持った人のほうが伸びることが多いのだ。
なぜなら、「嫌い」が「好き」に変わるという落差が、仕事に対する
興味と研究心を刺激するからである。

仕事ができる人は、仕事を「好き」になるのがうまい。
このことは、まだ仕事に面白みを見いだすことのできない若手
社員はとくに心すべきだ。
どんな仕事であれ、嫌々やるのではなく、自分なりのおもしろさを
見いだそうと努力することで、仕事を「好き」に転化させる。
仕事が好きになれば毎日が楽しいし、楽しいから仕事がおもしろく
なる。この循環によって人は伸びていくのである。


態度の章から引用したこの文章を私が読んだのが30代なかばの
頃だったのだが、どんな仕事でも嫌だと思ったことがなかった私も、
その時はある問題を抱えていて、仕事が楽しく思えない時期だった。

あと10年早く本書を手にしていれば、ちがった問題の解決ができた
のかもしれない。

ただ、あの時の苦労も今となっては糧ではあるが、、、。

組織学習経営コンサルタント 池本克之の「今日も絶好調!」

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