四万十川ウルトラマラソン⑤

みなさん、こんばんわ。


08年度の新卒採用、エンジニアの中途採用などで奔走する毎日
ですが、気分は相変わらずランナーズハイなままです。



ということで、今日は第6弾
激走100キロ四万十川ウルトラマラソン


フルマラソン1回分を走破し、いよいよ後半戦に入ろうとしたその時、、、




ハイな頭で残りのペース配分を計算してしまった。

残りは60キロを切った
制限時間まで10時間ある

歩いても完走できる




そう、歩いても、、、、、、、、、。

給水所でノドを潤し、一息ついたところで携帯電話で誰かに
電話をしているランナーの会話が聞こえた
「いま50キロ手前、もう半分着てるから完走はできるよ。
あとずっと歩いたっていけるだろ」


歩いたっていける、、、、、、。



暗示にかけてる。自分でかかりにいってる。



楽な道を選ぶ甘いわなにはまってる。




だっていま歩いてるよ



多分もう1キロは歩いてる。

いかん、
筋肉が硬直する。




心が折れる。




モチベーションなんてもんは自分で上げんだよ。

よっしゃーこっからいくぜ



目標下げてどうすんじゃ。


頭をクールに戻して軌道修正の再計算


半分まできて6時間そこそこってことは、12時間切れるんじゃないか、、、。




50キロを過ぎて、目標を完走から第二目標の12時間切りに
変更しました。

ここからギアチェンジです。


とはいっても一気にスパートしても脚がもたないので、景色を楽しみ
ながら、まず気持ちを切らさない。

12時間、12時間、絶対切るぞできるんだ

給水所とはこんなところです。







55キロ付近、四万十川といえばこれ。

沈下橋です。


よく見て下さい。
欄干がないでしょ。(手すりというかそういうものがない)

道だけの橋なのです。



これは、川が増水したときに橋が川の中に飲み込まれて
しまう橋なのです。


もし、昨日からの振っている雨の雨量が多かったら危険なので
コース変更になっていたことでしょう。


沈下橋をわたれて、ラッキーです。



沈下橋を渡って坂を上り、ローカル線の線路と山をバックに。

まだ、余裕あります。




ゴールまでのプランをこうした。

60キロで6時間30分、80キロで9時間30分まで。

余力を残して20キロ3時間弱のペースで行って、ラスト20キロを
2時間30分で行ければ12時間切りが達成できる。


はやる気持ちを抑えながら
「キッチリとペースを守る」ことを自分に言い聞かせる。


勝負はラスト20キロ




やってきました60キロ。

通過タイムは6時間39分



40キロが4時間7分なので、この20キロに2時間32分かけている。


40キロ過ぎで歩いたことを考えれば悪くない。



次の20キロを押えつつもどのくらいでいけるのだろうか
それによっては80キロからゴールまでの20キロの厳しさが違う。



62キロ過ぎにはレストステーションがある。


スタート会場で預けておいた荷物を受け取り着替えができる。
給水所よりも豊富に給食も用意してもらっている。


手厚いサポートはありがたい。




長丁場と天候の変化を気にして、半そでのシャツ、長袖のシャツ、
換えのシューズ(雨でビショビショニなった場合に備えて)、靴下、
ランパンなどを預けておいた。



時間が惜しい。

でも、着替えたい。



ウエアを変えて気分を盛り上げたい。



「ん~、どうすっか」

悩んだあげく、、、、、、、、





着慣れた白と赤のアディタスから





2週間前に新しく買って、慣らし着をしておいた、
クロとグレーのナイキにチェンジ。


ひどい顔です。
たぶん体重が3、4キロは減っているのじゃないか、、、。



ランパンは紺でしたが、クロに紺の組み合わせはイヤで、
走っていて気になるのでランパンもクロにチェンジ。





そのうえ、おにぎりなどエネルギー補給もして、、、、と



20分も使ってしまった






急げ12時間はあきらめない。


着々とピッチを刻む。

ペースを守れ。
気持ちを切らすな。








すごいんだよ。
沿道からの応援が。



コース脇の歩道にテーブルを広げたりして、地元の人たちが
応援してくれるんです。

ちょっとしたお祭り気分なのかなあ。



特にお年寄りが多い。
「がんばって」と手を振ってくれる



応援されると脚が前に出る。


せめてものお礼に応援には応えることにした。
「ありがとう。がんばるよ」手を振り返す



子供がいたらハイタッチもするイエ~イ


地元には選手の名簿が配られているらしく、ナンバーカード(ゼッケン)を
見て名前で応援してくれるおばちゃんもいる。



そこまでされたら元気を出さなきゃ。
「ありがとう」



腕を振って、体幹を使って、目線を前に。



自然に脚が出る。




応援に励まされながら、やってきました
2回目の名物沈下橋。

さっきのとは別だ。




沈下橋から四万十川を望む。


写メでは限界があるが、四万十川は美しい。
澄んだ水面に深い緑が映る。


ゆったりとほとんど、動いていないほどゆったりと川が流れる。




橋の上で脚を止めてしまった。





この美しい四万十川の自然をいつまでも守りたいものだ。



80キロ手前、経験者のKさんから聞いていた私設レストステーション。



まず、冷たいタオルが気持ちいい。

おすし、おにぎり各種、お惣菜いろいろ、お汁粉、おはぎ、、、、
飲み物も豊富。何と言ってもビールまであるのには驚いた。

Kさんが言った通りだ。





もうこれはちょっとした縁日状態だ。




極めつけはこれ、、、、、、




この方が自ら四万十川で捕った川えびを、、、、





自ら焼いて振舞ってくれていた。



聞けばこれ、全部ボランティアだそうなのです。





ありがたいことです。



アッ、いかん。
また、暖かい歓待についつい10分止まってしまった。


急げ(あわてるな)80キロまでもう少し、、、、、



ついに着ました80キロです。



通過タイムは9時間24分、
この20キロのラップが2時間45分です。


公設と私設のレストステーションで計30分と回数は減ったものの
写メしながらということを考えれば上出来のタイム。


12時間まであと2時間35分。




予定通りラスト20キロを2時間30分でいけば、目標の12時間切り
達成です。



全力出し切って勝負だ。




この20キロは写メしてません。


応援には応えるものの手を振ったりはしませんでした。





給水所も何度かパスしました。


1キロに一回くらい、右ひざがガクンと落ちるので給水所で止まる
とすれば、氷水を脚にかけてもらうこと。

応急処置です。





12時間切れるのか、ギリギリのところ。





腕を振って、残っているパワーを全部集中させます。

前に、前に。



コースマップでは60キロ手前からずっとなだらかな下りで
ラスト10キロを切ってから小山がひとつあるように見える
のだが、80キロを過ぎてからずっと登りっぱなしのようだ。




早く下るになってくれ



時計を見ながら、腕を振る。
右ひざが気になるが、そんなことは小さいことだ。





脚が壊れても12時間切ってやる




いまは、それだけに意識が集中している。
メーターが振り切れたほど気分はいい。




あと6、7キロになってからはさらに登り。
これがコースマップの小山だろう。



でも、ここでピッチを緩めるわけにはいかない。
むしろ、ピッチを上げていく。




切れる。
これなら切れる。







もうあと少し、振り絞れ。












目標に向かって突き進むこの感覚がたまらない。






オレは生きてる。











ゴールの瞬間ちょっと泣けた。
感極まるとはこういうことか。




全力を出し切った。



ゴールタイム
11時間59分43秒



目標達成あと16秒か、あぶなかった。
でも達成

12時間0分1秒とは自分の中での意味が違う。




一緒に来てくれた仲間と
応援してくれた沿道のみなさんと
ガンバレの念を送ってくれた多くの友人達と
大会を支えてくれたスタッフとボランティアのみなさんと


多くの人に支えられてゴールできました。


ありがとうございました。感謝です。





あとで知ったけど一般参加(陸上連盟に登録していないランナー)
で337位。

意外と上位なんだ。
でも、順位が目標ではないから、まあそうなんだって感じ。

いま、Kさんからメールが来て
「全完走者順、4割前ですよ」とのこと初ウルトラでこれは上出来です。












ゴールシーンはさすがに写メできませんでしたので、
見たい場合はプロが撮ったこちらをどうぞ。




ゴールのゲートはこんなのです。







ゴールしてすぐに氷をもらえるので、右ひざを中心に
アイシングしてアフターケアです。



100キロ走ってきたんだよなあ。
よくもってくれた。



子供用のプールもあって、足首もクールダウン。






新品の靴下も100キロ走れば、この通り。

2重にテーピングしといてよかった。







「脚が動かねえ」

荷物も脚も引きずるようにして、昨日確かめておいた
5分の道のりを20分かけて鉛のように進む。






やっとの思いで宿にかえってまず、、、、、、、、


乾杯






正直、ビール飲みました。
はい、自主的に飲むのは5年ぶりです。




へんなポーズですがこれが一番楽なので、もう一発

乾杯


達成の美酒です。




が、缶ビール半分でもう充分。
クラッときました。




その後は風呂に入って
笑っちゃうほど体中痛くて

股関節、もも、ふくらはぎ、意外と辛い二の腕、背中、肩


頭洗うのに手が上がんねえ



心地いい痛み。







ご飯食べて


立ったり座ったりも気合が必要。
「オリャ~」






Hさんは確か8時には寝ていましたし、9時には消灯はしましたが
私は興奮冷めやらず10時ごろまでは眠れませんでした。



それでも、寝てしまえば朝まで溶けたように布団に包まれました。


みんな、全身湿布だらけで。

明日、もっと辛いだろうな。



組織学習経営コンサルタント 池本克之の「今日も絶好調!」

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