父の体調が悪い。
十二指腸潰瘍だそうだ。
それから歯を何本か抜いた。
今、父は一人で関西に暮らす。離婚してもう十数年経つだろうか。それ以来一人だ。
家を見に行ったことがあるが、老いた男一人の暮らしにしては驚くほど小奇麗に暮らしていた。
もちろん炊事も見事にこなせるが、それ以前にあの体ではまともにに食事が取れない。
内科の診療費が一回に一万円以上はかかり、歯医者は完治まで十数万円はかかるだろう。
長年の愛車は廃車することになったが、これにも数万の費用が必要らしい。
これだけ一度に出来事が重なると、さすがに父も心配になるようだ。
金銭的な面ではカバーできるのだが、今後の生活はどうなるのか?
これまでならおそらくは断っていただろう私の申し出を父は呆気なく受け入れた。
「うちの近所に越してこないか」
慣れ親しんだ土地とはいえ、私としても顔を見るのに何時間もかかる距離に一人置いておくことは、
そろそろ、、、と感じていた。
しばらく週末は父の当面の新居探しや生活のサポートになりそうだ。
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