チャンスは無数

今日、社内の勉強会があって講師をさせてもらった。たった2時間だが、何を伝えるのか話の構成を考えるのは楽な仕事ではない。かれこれ10年近くこういった場面を何度となく経験しているので、ネタには事欠かないが出席者の顔ぶれによって、伝え方に工夫がいるので気が抜けない。かといってイヤではない。むしろスキなのだ。それもラブにちかいスキなのだ。人前で話したり、教えたるすることでより自分の身につけることができるからだ。講師といっても私のスタンスは一緒に勉強するガイド役だと思っているので、出席者に教えられるパターンが多いが、今日は違っていた。自分で話している言葉で自分が気づくパターンだった。それは「学ぶチャンスは日ごろの生活の中で無数にある」というフレーズだった。コミュニケーションの能力の向上がテーマだったのだが、日ごろの生活の中で接するすべての人がコミュニケーションの能力を発揮したり、試したりするチャンスだよ、と自分で言いながらまだまだ鍛錬が足らない自分に気づいた。遅い昼ご飯を食べに会社の近くのうどん屋さんに入った。この間ご一緒させてもらった、和田裕美さんとの対談CDの原稿をチェックしながらいつものうどんセットを待っているとなじみの店長が「連休は?仕事するの?」といつものように気さくに話しかけてくれた。「まあ、カレンダーの半分くらいは休めるかな」と私。原稿に集中していたせいもあるが、それは言い訳。不出来を隠す完璧な言い訳だ。会話はそこでプツンと切れた。店長のおじさんそれきり話しかけてはこなかった。いや、話かけられなかったのだろう。なんだか、真剣に呼んでいるから邪魔しちゃ悪いと気を遣わせたか、私が不機嫌に思えたか、、。そこであと一言「おじさんはどうするの?」これが言えない。続けて出てこないのだ。そしたらきっと会話が続いて、ポジティブな気分が作れたろうに。原稿のチェックは今夜でもいいのだし、私はめったなことで祈願を崩さないのに。ああ、どうしてあと一言が言えなかったんだろう。よし明日は、今日よりよくなろうと誓ってしまおう。日々向上、日々鍛錬ね。これとっても大切。

組織学習経営コンサルタント 池本克之の「今日も絶好調!」

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