ここはどこかというと、子供たちの運動会の会場です。
この地域は都心では珍しく子供の多く、小学校の校庭は狭くて運動会も開けません。
そこで近所の市の施設を借りたわけですが、立派なところです。
スタンドから応援する親はちょっとしたスポーツ観戦気分です。
公平と平等の区別ってものがあります。
フェアとイコールの違いですね。
運動会の徒競走で順位をつけるのはおかしいからみんなで手をつないでゴールしましょう。
と言うようなことが現実にある昨今ですが、それはイコールの発想ですね。
確かに誰も痛みを感じないようですが、それはそもそも不自然なことでもあるのです。
生まれながらにして、みんな個性があって人に勝る部分とそうでない部分があって当たり前。
なんでも一緒、勝ちも負けもないなんてことはありえません。
勝者は勝つ喜びを覚え、勝つための努力が報われることでまた努力をして、自信をもつようになる。
そして何より敗者へのいたわりと尊敬を学ぶことでしょう。
敗者は負ける悔しさと厳しさを、心に刻みときにそれは勝者よりも深いものになる。
勝ちっぱなしの人生もなければ、負けっぱなしの人生もありません。
世の中すでにイコールではないのです。
選挙には負けるホリエモンとか31年間負け続けても日本一になるロッテとか、、、。
勝ったり負けたりしながら学びがあることに眼をむけ、フェアに戦うとはそういうことなのかを
教えることが教育の場にふさわしいと考えました。
負けた六年生たちが泣き崩れる姿にもらい泣きしながら、スタンドでそんなことを考えていました。
そして紅組勝利の瞬間。
絵的には厳しいですが、奥の紅組は帽子を投げて喜んでいます。
ウチの子達は白組でした。
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