再会


私には姉が一人いる。

6年前に結婚してその後娘が生まれ、いまは母と4人で暮らしている。

姉は結婚する少し前から、父に会っていない。

今日、姉が娘を連れて父に会いに来た。
どちらからともなく決まったイベントだが、父が家の近所に引っ越してきたことで家族の距離が
短くなった証でもある。

私の子供の場合もそうだったが、血のつながりは眼に見えない強さがあるようだ。
初対面でもこの人が自分のおじいさんだと言われなくとも、血のつながりを感じてなじんでしまう。
いまでは大の仲良しだ。

今回も姪は迎えの車の中ですぐに馴染んだ。
(父を車に積んで一緒に駅まで迎えに行くなど演出にも気を配る)

父と姉には微妙な距離感がある。父娘というだけでもそうなのに7、8年ぶりならなおさらだろう。

家で簡単に食事を済ませると父の家に子供3人と父、姉を送って私はそのまま帰ってくる。
(二人だけでは会話にも困るだろうと子供のパワーを借りた)
1時間ほどでまた戻ってきたが、明らかに二人の表情は変わっていた。
心が少し解けたようだ。


結婚も出産も言い出せなかった娘。
離婚以来父親らしい姿は見せてこなかった父。

血のつながりがやがて二人を近づけるのだろうか。
「また来るね」と小さな手を振りながら帰っていった。



組織学習経営コンサルタント 池本克之の「今日も絶好調!」

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