高速が空いていれば2時間以内で行ける距離なのだが、ピークは過ぎたとはいえこの時期の渋滞は仕方がない。
今日のランチは父の手作りなのだ。
間違いじゃありませんよ。確かに「父の手作りです」。
器用に家事全般をこなす彼は特に孫に食べさせることに喜びを見出しているようで、しかもちゃんとした料理をするから恐れ入る。
子供の頃には、父の作った弁当など食べたことはないし、それができるとも知らなかったのでそれだけでも驚きなのだが、さらに驚いたことがある。
食べ終わったお弁当の残骸をすべて捨てられるようにしてあって、紙の皿、フォーク、飲み物まで用意してあったのだ。
反対に母親はこういうことがあまり得意ではない。この二人がうまくいかなくなってしまったのが妙に納得できる光景だった。
解決しがたい問題はこの二人の間にもあったのだろう。
さてすっかりコナレタきた今回の旅行は「夏休みの旅行」という以外にあと二つの目的がある。
ひとつは「父の70回目の誕生日」が明日なのだ。（お手製弁当は脅威でしょ！）
もうひとつは、「戦争の話」を父に話してもらうことだ。了解は取っていない。
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